嫌いな女Aを好きになってしまったこと
Aとは小学一年で同じクラスになって以来の知り合いだった
口うるさいし、声がでかいし、がりがりでキモいし、優等生ぶってるし、もさっとしてるし、本ばかり読んでて暗いし、本当に本当にうざったかった
中学三年に上がるまで二回同じクラスになってるんだけど、会話したのは通算で二、三回程度
それぐらい嫌いなAと中学三年でまた同じクラスになった
心の底から絶望したね。なんであんなにうざい女と中学最後の一年を過ごさないといかんのかと
本気で学校行きたくなかったね
同じ委員にされた時なんて、委員選びに出席しときゃよかったと後悔したもんだ
一ヶ月後、Aと一緒に委員会に出るのが楽しみでたまらなくなってた
口うるさい→きちっと言ってくれるところに惚れ惚れする
声がでかい→遠慮ないところに惚れ惚れする
がりがりできもい→華奢で惚れ惚れする
優等生ぶってる→礼儀正しくて惚れ惚れする
もさっとしてる→清潔感があって惚れ惚れする
本ばかり読んでて暗い→頭が良くて惚れ惚れする
こんな風に変換されちまったわけよ
それからはもう大変だった
何があっても委員会は絶対皆勤。雑用も全部引き受ける
話題作りのためにせっせと図書館に通って読書(学校の図書室に通ったら、Aにきもがられるんじゃないかといらん心配した)
中途半端なDQNをやめて身なりを真面目っぽく改変
Aと同じ高校に行きたくて塾通いを始める(同じ塾に通ったらきもがられるんじゃないかと思って違う塾にした)
念願かなってAと同じ高校に受かり、同じ大学を出た
その間に友達→親友→恋人と順調にステップアップ
ほんと必死だったな、俺
早よ嫁にせい
二人とも院を出てからだな
>>181
そうなんだ、近寄りたくないほど嫌いな人を好きになるってことがあるんだね
それは本当衝撃的だと思う
自分は、そこまで嫌ってしまった人は、会わなくなって何年たっても
ふと思い出して吐き気がするほどだから、好きになるなんてことはあり得ないと思ってしまう
好きと嫌いは表裏一体で同じモノらしいよ
考え無しに鵜呑みにし過ぎ
>>182
あの頃は本当に衝撃だった。なんかの間違いなんじゃねえかって
39度の熱出して寝込んでるのに、今日はAの顔が見れないって悲しくなるんだぞ?
頭おかしいだろ
しばらくは全力で否定してたよ
あんなの好みじゃないって自分に言い聞かせた
なるべくAを見ないようにした。遊んでそうなDQN女子を意識するよう努力した
Aと正反対の派手っぽいアイドルの画像をネットから落としまくったり
それはもう必死だったね
思い出すだけで三回は死ねる
じゃあどんどん思い出しとけ
恋に落ちた瞬間ってあったの?
それがよくわからないんだ
委員になって一週間ぐらいは本当に嫌だったんだけど
いつの間にか楽しくなってたんだよな
正直、本当に心の底から嫌いな相手だったならどんなキッカケがあっても好きになれないと思う
自分が嫌いだと思ってた時期も、本当は自覚していなかっただけで気になっていたんじゃないだろうか
嫌いすぎて近寄りたくなかった
今思うと食わず嫌いだったんだな
ほんともったいねえことしたわ
全俺が泣いた。
大林監督で映画化頼む。
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