続けたまへ
一番しょぼいのから
高校2年の時、3年が居なくなってレギュラー争いが激しくなった、その時俺は安定してポジションをもらっていたが、同じポジションを争うS君が悩んでいた。曰く、最近試合に出れてないのだとか
勿論チームの一員として悩みは聞きたくもなかったが聞いて上げていた。
チーム全体の強さの底上げになるならそれで構わないし、その結果自分がポジションを外れるなら仕方のないことだった。
まあ俺はキーパー以外のポジション全てをこなせるのでそういう意味でも監督に重宝されていたからスタメンを落ちることは無かったが。S君は悩み抜いた結果、彼はある行動に出た、俺を蹴落とすことだった。
勿論前述したとおり、実力で叩き落とされる分には文句は無かった、だがS君はチーム内で試合をする時、決まって俺とは違うチームに行く、そして俺と試合すると執拗にマークするのだ、たとえ俺がディフェンスでも、フリーキックでも、
ここまでなら、まあウザいなで済んだものだったがそして彼は俺にとって禁忌の行動に出た、
当時は監督が忙しく練習を見てくれなかったので、仲間内でそんなあからさまな反則行為をする奴はいない上、審判は無しでやっていた。審判がいないのでS君はユニホームを引っ張りバランスを崩して足を蹴り、俺が怯んだ隙にボールを奪って行った。俺はこれがどうしても許せなかった。
俺は中学の時、敵の故意による肘鉄を試合中に受け、肋骨をへし折られて最後の大会に出れなかった、それ以来故意の反則に対して強い怒りと軽蔑を持つようになった。ユニホームを引っ張るでも、一つ間違えれば大怪我につながる、S君はこれに対して浅慮であった。
俺はS君に対して怒ることもあったが無意味であった、第一彼は俺には反則をしてくるが、他のチームメイトにはしない、はっきり言ってチキンだった。
なので私は別の方法で仕返しをした。
私は地方大会の前、S君の反則をワザとくらい、大袈裟に痛がった、チームは心配し、次第にS君の“私にしか反則行為をしない”ことが明るみに出てきた。そして地方大会前日練習、S君のローキックを食らった時、私は声も上げず、地面に崩れ落ちた、そのまま監督の車に乗せられ家に帰宅し、次の日、S君のラフプレーで試合に出れないことを伝え、観戦にだけ行く旨を話した。
試合ではS君がスタメンで試合に出ていた、しかし、私に怪我をさせて試合に出たこともあってか、表情優れなかった。
試合中、何度も彼は敵に抜かれ、弾かれ、ボールを奪われ、完全にチームのウィークポイントとなっていた、チームメイトは余りの下手くそさに、S君に罵声を浴びせた、S君は半泣きになりながらプレイしていた。
結果、試合はボロ負け、S君は申し訳なさそうに独りで着替え、方や試合に出てたメンバーは口々に名前こそ出さないものの、舌打ちやため息が漏れていた。
俺はなんとなしに、S君が俺の代わりに試合に出るとこうなることは予測がついていた。
とにかくそれから数週間は惨めだったS君を見て内心嘲笑しながら俺はS君を励ましていた
以上です、あと2つくらいありますが、少々バイオレンスな上、こんな駄文でよろしければ書いてもいいですか?
> 前述のS君が試合にでてましたが、1点をまもりぬいていましたSが頑張ってたのか、やはりSは空気で他のメンバーが頑張ったのか。
あと>>627 Sざまあwww
しかも俺が怪我した云々は演技で実際はピンピンしてた
試合も終盤に差し掛かり、こっちが1点差で勝っていた。俺は何時ものようにピッチで走り回りながら敵の攻撃の芽を潰していた、だがカウンターをくらい、敵がシュートを打とうとした時、颯爽とスライディングをしてボールをコートの外に弾き出した。俺は怪我させるのも怖かったので、スライディングは全て足に行かず、ボールだけに行くスタイルだった。しかし敵の33番はボールが弾かれたにも関わらずシュートを放った、俺の膝に向かって。
鈍痛が走り、呻き声を上げるが、そこでさらに信じられないことが起きた。
2発目の蹴りをかましてきたのだ。
俺は膝を抑えて縮こまる尋常じゃなく痛かった、
審判は笛を吹いてプレーを中断して33番に警告した、しかしカードは出ずに注意で終わっていた。
33番は悪びれるふりもなく普通にしていた、こちらの副キャプテンは審判に必死に抗議していたが、審判はたかが練習試合で…、というスタンスだった。
俺は膝を抑えながらコートを出た、怪我人がいるとプレーが出来ないからだ。
コートの外で膝を抑えながら「今日の試合はもう出れないな」と思ってると、33番が話している声が聞こえてきた
「マジうざいわあいつ、シュート邪魔しやがって、だから思いっきり蹴飛ばしてやったわw、聞いた?あいつの呻き声?めっちゃ面白かったwww」
私は静かにブチ切れた
俺は監督の「大丈夫か?」の問いかけに対してめちゃくちゃ痛かったが「大丈夫だ、問題ない」と答え、コートに戻った。仲間が心配してくれていたがその声は聞こえなかった、
阻止反撃の時は来た、そいつがボールを持った瞬間、全身全霊で蹴りをかました、ボールごと、足を。
身長164cm、体重72kg、体脂肪率14%、武道黒帯持ちのお手本のようなローキックを食らった33番は凄かった。
両足ごと掻っ攫われた33番は空中でほぼ地面と平行になり地面に落ちた。
審判は俺にレッドカードを出した、だが怒りで誤魔化していた痛みが襲い掛かって来ていたので好都合だった。
33番の足は青く腫れ上がっていた、呻き声どころか普通に泣いていた。
俺は監督にこっ酷く怒られた
「お前なんであんなことした?」
「33番がわざと蹴って悪びれる事なく笑っていたので頭に血が上った」
「でもな、相手が反則したからといってこっちが反則していいことにはならんやろ?そういうのは審判に任せるんや、それがサッカーやろ?」
「その審判が練習試合だからといって手を抜いて反則を正しく取らないうえ、相手がキックボクシングしてくればそれはサッカーじゃないでしょう?」
「せやな」
こんな感じでした、ちなみに試合は勝ちました、前述のS君が試合にでてましたが、1点をまもりぬいていました
良くやった
スッキリしたぜ
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